3. 退職金や公的年金だけで大丈夫?

老後の生活資金は「退職金」や「公的年金」があるから大丈夫、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

退職金や公的年金についても、受給額は人それぞれです。どれくらいの金額を受け取ることができるか確認できていない、という方は少しでも早く確認することをお勧めします。

老後に備えるべき金額が少しでも早くわかれば、その分準備期間も長くなるからです。

とは言え、『さっそく資産運用をはじめよう!』と、かんたんにスタートできる人が多くないのが現状です。

日本人は投資をあまり好まない、などとしばしば言われますね。その金融リテラシーの現状を物語る結果が、日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」(図表2「家計の金融資産構成」)の中にありました。

下記は、家計の現金・預金が占める割合となります。

  • 日本…54.3%
  • 米国…13.3%
  • ユーロエリア…34.3%

この結果を裏返せば、やはり大多数の日本人が金融資産をまだまだ上手に使い分けることができていない、とも言えそうですね。