ハワイ店が有名、注力中の海外事業は増収も減益に
同社は現在、海外事業の展開に注力中です。2023年3月期は出店の大半が海外でなされ、海外店舗は前期比で100店舗以上の増加を予定しています。
「丸亀製麺」はハワイでの店舗が大人気になるなど、メディアで海外店舗の好調さが紹介されることもあります。しかし、海外事業の2023年3月期Q1は売上収益126億円(前年同期比+35%)、事業利益4億円(同▲21%)です。
積極的な出店により増収は果たしたものの、マーケティング費用や人件費の増加により減益となっています。
海外は国内に比べいち早くコロナ禍前の生活が戻りつつある中で、投資を続ける海外事業が順調に成長するのか、今後の海外事業の行方が注目されます。
手堅く成長する「その他事業」
トリドールHDは「丸亀製麺」や「トリドール」以外にも、様々な店舗を展開しています。「丸亀製麺」以外のブランドは「その他事業」でセグメント化されていますが、「その他事業」が手堅い成長を見せています。
「その他事業」は、2016年に子会社化したラーメン店「ずんどう屋」中心に堅調に推移中です。今期24店舗の店舗増加予定であり、国内での注力業態です。
「その他事業」は2023年3月期Q1 売上収益58億円(前年同期比+28%)、事業利益7億円(同94倍)となり、「その他事業」もQ1としては過去最高益を計上しました。
利益も計上しながら手堅い成長を見せており、「その他事業」は先行投資がかさむ海外事業の利益のカバー役を果たす役割を果たしています。