値上げ以上に厄介?10年契約が廃止に
全国平均では10.9%の値上げになるものの、保険会社や地域によって保険料は異なるものです。そこまで影響がないという方もいるでしょう。
実は今回の改正により、値上げ以上に厄介とも言われるのは「10年契約の廃止」です。2022年10月から、火災保険の10年契約が廃止になることが複数の保険会社から発表されています。
火災保険の保険料は、一般的に契約期間が長いほど安くなる傾向にあります。一回に支払う金額は大きくなるものの、1年あたりでは安くなるということです。
そのため、火災保険では最長である「10年契約」が最もオトクとされていました。
ところが、今後は10年契約ができずに最長でも5年契約となります。これにともない、長期契約の割引率は低下してしまうでしょう。さらに短期間で契約を見直すということは、今後の値上げの影響も受けやすくなるのです。
というのも、今回の値上げで影響があるのは「新規で保険に加入する人」のみです。すでに保険に加入している方は、10月以降も契約時の保険料のままなのです。
つまり、契約満了を迎え、次に更新するときに新たな保険料が適用されるということに。
火災保険料は値上げの傾向が続いているため、短期間の契約を繰り返すほどに値上げの影響を受けてしまうということです。
今後も保険料の負担は高まりそうですね。