社会保険加入のメリット4つと厚生年金額の目安
パートの社会保険への加入で注目が集まるのが、年収によっては「手取りが減ること」です。
たとえば年収120万円の方なら、今まで月収10万円のところ、社会保険に加入することで厚生年金保険料で月9000円、健康保険料で月5700円引かれ、手取りが8万5300円になります(※東京都の協会けんぽの保険料(40歳以上)の場合)。
では、社会保険に加入することでどのようなメリットがあるのでしょうか。主には以下の4つです。
- 老齢年金:「国民年金」に上乗せして「厚生年金」へ加入することで、将来の年金受給額が増えます。
- 障害年金:「障害基礎年金」に加え、「障害厚生年金」に上乗せで加入します。
- 遺族年金:「遺族基礎年金」に加え、「遺族厚生年金」に上乗せで加入します。
- 健康保険:「傷病手当金」や「出産手当金」が受け取れるようになります。
「年金」に関しては、それぞれ老齢厚生年金・障害厚生年金・遺族厚生年金に加入することで、万が一の時や老後の年金額が増えます。
たとえば厚生労働省の資料によると、先ほどの年収120万円の方が厚生年金に加入すれば、10年で月5000円、25年で月1万2500円、将来の年金額が増えるとされています。
厚生年金は収入が増えるほど保険料も増え、将来の受給額も増えます。たとえば年収300万円なら10年で月1万3300円、25年で月3万3300円、将来の受給額が増えます。
遠い将来のことであり、金額によっては「それくらい」と思ってしまうかもしれません。しかし収入が限られる老後には心強い金額ですし、たとえば月1万円でも年12万円、20年間で240万円です。
また、公的年金は「終身」で貰えるというメリットも見逃せません。