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2021年の9月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2021年9月24日) |
「人生100年時代」と言われる今の時代。定年した後の老後30年は、ゆったりと余裕のある暮らしをおくりたいものですよね。年々のびる寿命に合わせて、お金の寿命ものばす必要があるという話は、誰しも一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
老後の生活の柱となるのが「年金と貯蓄」です。
70代ではみんなどれだけ年金を受給し、どれくらい貯蓄を保有しているのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。今回は本格的な老後生活に突入している70代の年金・貯蓄のお話をしていきたいと思います。
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1. 70代の年金額はいくら?
では、最初に厚生労働省の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、70代の年金受給額を確認していきます。
1.1 国民年金の平均年金月額
- 70~74歳:5万6697円
- 75~79歳:5万5922円
1.2 厚生年金の平均年金月額
- 70~74歳:14万6421円
- 75~79歳:15万1963円
※厚生年金(第一号)の年金月額には、老齢基礎年金月額も含まれます。
70代以降の年金受給額は、国民年金であれば5万円前後、厚生年金の場合は15万円前後の受給になっています。仮に、「夫が厚生年金で妻が国民年金の夫婦」の場合は、月20万円前後の受給になります。
月20万円前後の年金で夫婦ふたり暮らしだと、手持ちの貯金を切り崩して生活しなければならず、少々厳しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
では、老後の生活を支える貯蓄事情を次の項で詳しく見ていきましょう。
2. 70代の貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年(2020年))」をもとに、70歳以上の貯蓄額と貯蓄額の保有分布を見ていきましょう。
2.1 70歳以上・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均値:1786万円
- 中央値:1000万円
平均値とは、一部の極端に大きな数値に引っ張られ実態より数値が大きくなりがちです。一方、中央値は数値を小さい順に並べてちょうど真ん中にくる数値を指すため、より実態に近いといえるでしょう。
70歳以上・二人以上世帯の金融資産保有額の分布(金融資産を保有していない世帯を含む)
金融資産非保有:18.6%・100万円未満:4.3%・100万円以上200万円未満:4.1%・200万円以上300万円未満:2.6%・300万円以上400万円未満:3.0%・400万円以上500万円未満:2.6%・500万円以上700万円未満:6.5%
700万円以上1000万円未満:6.3%・1000万円以上1500万円未満:11.9%・1500万円以上2000万円未満:8.0%・2000万円以上3000万円未満:10.4%・3000万円以上:19.0%・無回答:2.6%
2019年より「老後2000万円問題」が話題となるなど、老後資金の一旦の目標額として2000万円を掲げる方も多いですが、70代の貯蓄の中央値は1000万円です。
また、分布で見たときに2000万円以上の貯蓄を保有している人は、全体の29.4%。現代の70代でも貯蓄2000万円をクリアしているのは約3割なのですね。
一方で、貯蓄が300万円未満と答えた方の割合は全体の29.6%となっており、2000万円以上の貯蓄を保有していると回答した方の割合とほとんど同じです。
同じ70代でも、老後資金をしっかり準備できている方とそうでない方の格差が大きいことがわかるでしょう。
3. 70歳以上の貯蓄の中身を見てみよう!
ここでは70歳以上の貯蓄(平均値)の内訳を詳しく見ていきましょう。
3.1 70歳以上・二人以上世帯 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 預貯金(うち運用または将来の備え):921万円
- 金銭信託:4万円
- 生命保険:333万円
- 損害保険:49万円
- 個人年金保険:65万円
- 債券:35万円
- 株式:226万円
- 投資信託:129万円
- 財形貯蓄:14万円
- その他金融商品:9万円
貯蓄の内訳から、現在の70代は資産の中身を預貯金だけでなく、生命保険や個人年金、株式、投資信託などで資産運用にまわしていることが分かります。今の70代の方は、さまざまな金融商品を保有しているのですね。
余裕のある老後を迎えるためには、「保有している資産の一部は万一のときのための預金、一部は運用性のある金融商品」など、資産配分のバランスを取ることが大切と言えそうです。
4. 「ゆとりある老後」のための資産運用のポイントは?
これまで年金と貯蓄を見てきましたが、70代で年金のみで過ごすのは厳しく、まとまった貯蓄が必要になります。「70代でゆとりのある老後を過ごしたい」と感じたら、早いうちから貯蓄を増やしておきたいものです。
70代の貯蓄の内訳をみて分かるとおり、ゆとりある老後を迎えるためには「資産運用」がキーポイントになってくるでしょう。長引く低金利の日本では、貯金のみではお金を増やすことができません。その他の金融商品を賢く利用することで、試算を増やすことを考えましょう。
ただはじめての資産運用はわからないことも多く、不安もありますよね。資産運用を始めるにあたって、大事なポイントを2つお伝えします。
4.1 ①長期投資で、複利の力を活用
資産運用と聞いて、多くの人が思いがちなのが株に投資をして短期で売買する方法です。それにはリスクも大きいため、老後資金を用意する場合はあまりおすすめできません。
それよりも、長期で投資することで複利の力を最大限に活用するほうが良いでしょう。
複利とは、利子にも利子がつくこと。長期間運用するほど複利の恩恵を受けることができ、資産を雪だるま式に増やすことも可能です。できれば20~30年という長いスパンで、毎月コツコツと積み立てる長期的な投資を行いましょう。
4.2 ②運用を継続するための「保障」を持っておく
長期で運用を行うためには、万一のことが起こっても運用を継続できる環境を整えておくといいでしょう。
誰しも、病気やケガで働けなくなる可能性はあります。収入が途絶えれば運用をストップせざるを得なかったり、最悪の場合は運用していたものを切り崩して生活費に当てたりすることもありますよね。
人生、山あり谷あり。働けなくなったときのことに備えて、最低限の保証を考えておきましょう。
今の現役世代の方は、「自分たちの時代は年金を本当にもらえるのか?」と不安に思っている方も多いですよね。ゆとりある老後を迎えるために、今から日々の生活費の見直しや資産運用を考えてみてください。

