70代といえば、本格的に老後がスタートする年代ではないでしょうか。
「人生100年時代」、老後30年という事になります。
老後の暮らしを支える柱となるのは「年金と貯蓄」でしょう。今のシニア層の現状は気になるところではないでしょうか。
そこで本日は、証券会社で約20年の経験をもち、現在はFPの資格保有者としてファイナンシャルアドバイスを行っている筆者の視点で、70代のお財布事情をクローズアップしてお話しします。
70代の年金額はいくら?
まずは厚生労働省の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、今の70代が毎月受給できる年金額を確認しましょう。
国民年金の平均年金月額
- 70~74歳:5万6697円
- 75~79歳:5万5922円
厚生年金の平均年金月額
- 70~74歳:14万6421円
- 75~79歳:15万1963円
※厚生年金(第1号)の年金月額には、老齢基礎年金月額も含まれます。
国民年金の平均が約5万円、厚生年金の平均が15万円前後です。夫婦で厚生年金なら月20万円台の後半、夫が厚生年金で妻が国民年金なら月20万円前後でしょう。
では次に70代の貯蓄やその内訳をみていきます。