2. 食品の値上げにより高齢者世帯も年約2%負担増
今年度の年金受給額が今年1月に決まったときには、ここまでさまざまなモノやサービスが値上げされることになるとは思わなかった方も多いでしょう。
帝国データバンクによれば、食品の値上げによる家計負担額の推計は月5730万円とのこと。年間で6万8760円になると推計されています。
食品の値上げによる負担額や割合は、年収ごとにも推計されています。
厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」によれば、高齢者の総所得は平均で約332万円。
先程の帝国データバンクの資料によれば、「年収329~459万円未満」の家庭は食品の値上げにより年6万2951円増、年消費支出額に占める負担割合は2.2%増と推計されています。
つまり、高齢者は今年度年金が0.4%減額され、食品だけで2%の負担が増えていることになります。
上記は食品のみであり、電気代やガス代、また家電などの値上げは入っていません。実際にはこれ以上の割合で値上げが家計を圧迫していると考えられます。