2. 食品の値上げにより高齢者世帯も年約2%負担増
今年度の年金受給額が今年1月に決まったときには、ここまでさまざまなモノやサービスが値上げされることになるとは思わなかった方も多いでしょう。
帝国データバンクによれば、食品の値上げによる家計負担額の推計は月5730万円とのこと。年間で6万8760円になると推計されています。
食品の値上げによる負担額や割合は、年収ごとにも推計されています。
厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」によれば、高齢者の総所得は平均で約332万円。
先程の帝国データバンクの資料によれば、「年収329~459万円未満」の家庭は食品の値上げにより年6万2951円増、年消費支出額に占める負担割合は2.2%増と推計されています。
つまり、高齢者は今年度年金が0.4%減額され、食品だけで2%の負担が増えていることになります。
上記は食品のみであり、電気代やガス代、また家電などの値上げは入っていません。実際にはこれ以上の割合で値上げが家計を圧迫していると考えられます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆中。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも副編集長として記事を執筆している。3児のひとり親で中学・高校社会科(公民)教員免許保有。趣味は音楽鑑賞と読書(2026年6月26日更新)