2021年の9月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2021年9月23日)

2021年9月10日に田村憲久厚生労働大臣が年金制度の改革に着手すると発表し、厚生年金から基礎年金(国民年金)へ資金を移すことについて検討していることを言及しました。脆弱な財政基盤の基礎年金の水準低下を抑えるためですが、これを受けてさまざまな声が上がっています。

今の働く世代の方は、そもそも国民年金と厚生年金について現在いくら受給している方が多いのか、その水準や平均額を知らない方も多いでしょう。

一般的な年金の受給開始年齢は、65歳から。今は人生100年といわれますが、そう考えると老後は35年間。実に人生のおよそ3分の1が老後となり、その期間年金を受給することになります。それゆえ、年金について気になる方も多いでしょう。

老後資金を考える第一歩として、まず把握しておきたい国民年金と厚生年金の金額。現代のシニアは毎月いくら受給しているのか、その分布や平均詳しく見ていきましょう。あわせて、夫婦で受給する金額についても確認していきます。

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1. まずはおさらい!国民年金と厚生年金

まずは日本の年金についておさらいしましょう。日本の年金は2階建てと言われています。

1階部分である国民年金は、自営業やフリーランス、扶養内パート、専業主婦の方。2階である厚生年金まで加入しているのは、会社員や公務員、一定規模以上の企業で一定条件を満たしたパートの方などです。

それでは毎月の受給分布や平均額をみていきましょう。