1. つみたてNISAとは?投資信託や対象商品も解説
つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
投資信託などの運用益は通常20.315%の税金が差し引かれます。つみたてNISAの制度を活用することで、20年以内の運用益が非課税になるという税制優遇制度です。
1.1 投資信託の仕組み
つみたてNISAをはじめる際には商品の選定が必要です。実際には、つみたてNISAの制度を利用して投資信託の運用をすることになります。
投資信託とは「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
特徴としては、少額から購入でき、運用のプロが分散投資をしてくれます。
1.2 つみたてNISAの対象商品
実際につみたてNISAを始めるには、投資信託とETFの215本の中から自ら投資対象を選ぶ必要があります。
金融機関によっては取扱商品や費用面も異なるため、口座開設をしたあとに後悔しないためにも事前に調べておくと安心です。
金融庁が発表した「つみたてNISAの対象商品」(2022年8月18日時点)によると、以下の内訳になっています。
- 指定インデックス投資信託:185本
- 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):23本
- 上場株式投資信託(ETF):7本
出所:金融庁「つみたてNISAの対象商品」(2022年8月18日時点)
つみたてNISAの投資信託の大半は、「インデックス投資信託」で構成されています。
「インデックス投資信託」とは、株価指数などのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指す投資信託のことです。
1.3 代表的な指標
- 日本株式…日経平均株価(日経225、日経平均)、東証株価指数(TOPIX)
- 米国株式…NYダウ(ダウ平均株価)、S&P500指数、ナスダック総合指数
- 全世界株…MSCI指数
指標連動のためコストが安く、値動きが分かりやすいというメリットがあります。
ただし、インデックス投資信託であれば何でも良いということでもありません。インデックス投信を選ぶ際に注意すべき3つのポイントをお伝えします。