株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続落、一時は19,500円割れの場面も
2017年5月18日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,553円(▲261円、▲1.3%) 大幅続落
- TOPIX 1,555.0(▲20.8、▲1.3%) 大幅続落
- 東証マザーズ総合指数 1,057.1(▲9.7、▲0.9%) 続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:370、値下がり銘柄数:1,574、変わらず:71
- 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
- 年初来高値更新銘柄数:75、年初来安値更新銘柄数:77
東証1部の出来高は21億8,463万株、売買代金は2兆7,198億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。米国NY市場の大幅下落を受けて利益確定売りが増加した半面、下値を拾う動きも出たため、高水準の商いとなったようです。ただ、売買代金は3兆円には届きませんでした。
そのような中、日経平均株価は円高進行などを背景に、寄り付きから大幅安となり、前場の半ばには一時▲365円安となる場面がありました。その後も▲300円超安が続きましたが、後場の後半から徐々に切り返して引けています。それでも、終値では19,600円を割り込み、9日ぶりの安値となる続落でした。
なお、TOPIXも同じような値動きとなっています。
東証マザーズ総合指数は模様眺めで続落、売買代金も10日ぶりに1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は6,682万株、売買代金858億円となり、いずれも前日より大幅減少となりました。NY市場の大幅下落の影響は限定的だったようですが、商いを活発にするようなエネルギーは乏しかったと見られます。売買代金は10日ぶりに1,000億円を割り込んで引けました。
なお、総合指数は小幅続落となりましたが、1,000ポイントの大台は維持しており、大崩れなく取引を終えています。
ソフトバンクグループが急落、円高懸念でSUBARUは連日の年初来安値
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が急落し、ファナック(6954)も同様に急落となりました。
また、トヨタ自動車(7203)やマツダ(7261)など自動車株が総じて大幅下落となり、SUBARU(7270)は連日の年初来安値更新となりました。さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が急落するなど、金融株が軒並み大幅安で引けました。
一方、花王(4452)、武田薬品工業(4502)、JT(2914)などのディフェンシブ銘柄が堅調に推移し、いずれも年初来高値を更新しました。
また、小売株ではニトリホールディングス(9843)が値を上げて高値更新となり、しまむら(8227)も高値を付けましたが、終値は前日と同じでした。
新興市場では、エディア(3935)が値を飛ばして連日のストップ高となり、サイバーステップ(3810)も急騰して高値更新となりました。一方、ブランジスタ(6176)やUMNファーマ(4585)の大幅下落が目を引いています。
青山 諭志