3. 日本のサラリーマンは何割が年収400万円台なのか
ここで、国税庁「民間給与実態統計調査(令和2年)」から日本人の年収について深掘りしておきましょう。
「給与」「人間関係」「勤務時間の柔軟性」など、働き方を選ぶ上で重視する条件は人により異なりますが、給与水準に焦点をあてると給与所得者全体の平均年収は433万円です。
といっても正規雇用者は平均496万円・非正規雇用者は平均176万円とおおきな賃金格差があり、全体平均の年収400~500万円に該当するのは14.6%にとどまっています。
また、年収400万円未満の割合は55.1%、つまり半数以上の人が平均年収以下という状況です。
賃金や物価は経済成長にあわせて上がっていくのが本来あるべき姿ですが、日本経済は30年間も低迷したまま。
賃金は変わらず税や社会保障の負担は増え続け、消費や購買意欲が低下する。さらに経済が低迷するという負のスパイラルから脱却できる日はくるのでしょうか。