4. 会社員の退職金

続いて民間の会社員の退職金を見ていきましょう。

会社員も実は大企業と中小企業で分けることができます。

4.1 会社員の退職金「大企業」2511万1000円

東京都産業労働局公表の「中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)」によると、従業員が10人~299人の東京都内の中小企業を対象にした調査の結果、「モデル退職金」(卒業後すぐ入社し、普通の能力と成績で勤務した場合の退職金水準)から見る退職金額(退職事由が定年退職)は下記の通りです。

4.2 会社員の退職金「中小企業」1118万9000円

あくまで参考値ではありますが、大企業と中小企業では1000万円以上の差があることがわかりました。

公務員と会社員という単純な比較では、確かに公務員の方が退職金が多いとはいえそうです。ただ、会社員だとしても、所属する企業によっては公務員並みか、それ以上の退職金を手にする可能性もありそうです。

ただし、中小企業に勤務している会社員の人や、転職などで勤務年数が短くなる場合は、退職金で老後資金をしっかり確保するのは難しいかもしれません。