3. 2022年度の厚生年金モデル額はいくらか。年収いくらあればいいのか

さて、厚生年金や平均年収には男女差が大きいことがわかりました。では、平均的な年収であれば、平均的な年金が受け取れるのでしょうか。

日本年金機構は令和4年度の厚生年金月額を以下のように紹介しています。。

出典:日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」

3.1 厚生年金の令和4年度(月額)

21万9593円
※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。

これは「会社員の夫と専業主婦の妻」が想定されています。


「夫ひとりの年金額(国民年金+厚生年金)」にすると、月15万4777円になります。国民年金の満額は6万4816円なので、厚生年金部分のみでみると8万9961円ですね。

ただこれは「平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合」とされています。年収に換算すれば、526万8000円で40年間就業した場合に貰える金額です。

世間で言われる平均年収とは違うとわかるでしょう。

「わが家は平均的な年収だから、将来も周りと同じくらいの年金がもらえるはず」と思ったままだと、実際に年金を受給する時に思っていたのと違うということになりかねません。

まずは毎年誕生月に届くねんきん定期便などをしっかり確認することをおすすめします。