フリーランス等が加入する国民健康保険とは

会社員も加入する健康保険には、実はさまざまな種類があります。

日本は国民皆保険制度をとっているため、誰もが何らかの公的保険に加入します。

  • 協会けんぽ…中小企業で働く従業員
  • 組合管掌健康保険…大企業で働く従業員
  • 共済組合…公務員や私立教職員
  • 船員保険…船員
  • 後期高齢者医療制度…75歳以上(一定の障害がある方は65歳以上)のすべての人
  • 国民健康保険…上記以外の自営業やフリーランスの方など

つまり、国民健康保険には会社等に勤めていない方が加入します。

2022年、国民健康保険料の上限が引き上げられた

国民健康保険料は「医療分」「支援金分」「介護分」を合算した金額で決まり、それぞれに「所得割」「均等割」「平等割」があります。

2022年度は制度改正により上限額が引き上げられました。

今回の改正で上限引き上げの影響を受けたのは、単身世帯なら年収1140万円程度が目安の方です。

厚生労働省の試算では、対象となる人の割合は約1.58%。該当する方は3万円(基礎賦課分2万円、後期高齢者支援金等賦課分1万円)の引き上げとなっています。

影響を受けた方は少ないものの、国民健康保険の運営は困難を極めているのも事実です。というのも、比較的元気な現役世代が多く加入する他の社会保険に比べて、国民健康保険にはリタイヤした人も加入しているからです。

急速に進む高齢化により医療費が高まり、保険料の負担増加は続いています。

こうした現象は改善されず、今後も続く可能性が高いです。今回影響がなかった世帯でも、国民健康保険料の支払いを負担に感じる方は多いでしょう。