働き方や収入とともに年金・貯蓄の工夫を
おひとりさまの貯蓄、年金ともに厳しさを感じた方もいるでしょう。大切なのはデータを見た後に自分はどう対策するかを考えていくことです。
10月にはパートの社会保険適用が拡大されます。公的年金への不安はさけばれていますが、終身で受け取れる点はメリットですから、可能であれば厚生年金への加入を考えるのも一つでしょう。
ただ公的年金だけでは生活できない方も多いと考えられます。生活費を見直し、先取り貯金などを利用して、毎月コツコツ貯めて老後に備えることは大切です。
毎月貯蓄ができている方は、一部で運用するのも良いでしょう。通常、運用益に約2割かかる税金が非課税になるiDeCoやNISA制度は初心者でもはじめやすくなっています。
運用にリスクはありますが、しっかり情報収集してご自身に合った方法で取り入れてみるといいでしょう。ひとりの老後を生き抜くためにも、さまざまな角度から早めに工夫をしていきましょう。
参考資料
- 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」
- 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集 2022年版」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査(令和3年)各種分類別データ]」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
宮野 茉莉子