株式市場の振り返り-日経平均株価は続落でも最後は高値引けで底堅さを示す
2017年5月15日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,869円(▲14円、▲0.1%) 続落
- TOPIX 1,580.0(▲0.7、▲0.04%) 続落
- 東証マザーズ総合指数 1,063.9(+3.4、+0.3%) 小幅反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:854、値下がり銘柄数:1,057、変わらず:104
- 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
- 年初来高値更新銘柄数:233、年初来安値更新銘柄数:24
東証1部の出来高は21億5,577万株、売買代金は2兆6,519億円(概算)となり、いずれも先週末から小幅減少となりました。北朝鮮問題など地政学リスクが意識されましたが、様子見スタンスは弱く、相応の商いになったようです。
そのような中、日経平均株価は円高進行などを背景に、寄り付き直後には一時▲143円安になるなど冴えない値動きとなりました。しかし、その後は徐々に下げ幅を縮小し、大引けは小幅安で引けています。
終わってみれば高値引けとなり、続落とはなったものの、底堅い印象が残ったと言えましょう。なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。
東証マザーズ総合指数は小幅反発、売買代金は7日連続で1,000億円超を維持
東証マザーズの出来高は1億119万株、売買代金1,101億円となりました。出来高は先週末より大幅増加となりましたが、低位株の取引が増えたため、売買代金は微増に止まりました。ただ、これで売買代金は7日連続で1,000億円超となっています。
なお、総合指数は小幅反発となりましたが、積極的な買いの動きは見られなかった模様です。引き続き、今後の有望な物色テーマの登場が待たれます。
ソフトバンクグループが大幅続落、スズキは急騰して年初来高値を更新
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続落となり、富士フイルムホールディングス(4901)も大きく値を下げました。
また、金融株ではりそなホールディングス(8308)が▲4%超安の急落となり、先週末に決算発表を行ったいすゞ自動車(7202)は一時▲9%超安の暴落となっています。
その他、先週末に決算を発表した銘柄では、グンゼ(3002)が一時▲10%安の暴落となり、電機株では日新電機(6641)が同じく暴落しました。
一方、日本郵政による買収報道が出た野村不動産ホールディングス(3231)が値を飛ばしてストップ高となりました。
また、決算発表後のスズキ(7269)が急騰して年初来高値を更新し、日立製作所(6501)も高値を付けています。その他では、花王(4452)や任天堂(7974)も値を上げて高値更新となったのが目を引きました。
新興市場では、グレイステクノロジー(6541)、サイバーステップ(3810)、ユーザベース(3966)などが大幅上昇となり、年初来高値を更新しました。
青山 諭志