NYダウは▲0.5%下落、ダウ輸送株は▲2.1%下落

2017年5月12日のNYダウ工業株30種平均(以下、NYダウ)は前週末比▲0.5%下落しました。NYダウ輸送株20種平均は▲2.1%下落しています。

決算シーズンをほぼ終えたNY株式市場は、コミーFBI長官の解任を除けば大きな材料が乏しく小幅安に終わっています。

上昇率トップは再びアップル

NYダウ30銘柄のなかで、前週末比上昇率のトップ5社は次の通りです。

アップル(AAPL)+5%
キャタピラー(CAT)+1%
マクドナルド(MCD)+1%
ホーム・デポ(HD)+1%
ビザ(V)+1%

下落率トップはインテル

次に、前週末比下落率のトップ5社は次の通りです。

インテル(INTC)▲4%
ゼネラル・エレクトリック(GE)▲3%
IBM(IBM)▲3%
シスコ・システムズ(CSCO)▲3%
デュポン(DD)▲2%

アップルの上昇ばかりが目立つ週

NYダウの指数採用30銘柄のうち上昇は9銘柄でしたが、中でもアップルが突出しています。一方、21銘柄が下落しています。特にこの週は、テクノロジー株のなかでアップルへの一極集中が進んだように見受けられます。

しかし、年初来のパフォーマンスを見ると+35%上昇しているアップルを追うかたちで、マクドナルド(+19%)、ビザ(+19%)、ボーイング(+18%)、ホーム・デポ(+17%)などさまざまな業種の銘柄がNYダウ(+6%)を上回るパフォーマンスを上げています。

今後の指数の上昇には、アップル以外にもう少し物色の裾野が広がる必要があるでしょう。その意味で、今週決算を迎えるホーム・デポとウォルマート・ストアズ(WMT)の株価の動向に注目しておきたいと考えます。

ホーム・デポとウォルマート・ストアズの過去1年間の株価推移

LIMO編集部