株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。
しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。
今回は三菱マテリアル(5711)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
【注目記事】コニカミノルタの株を1年前に買った人、本当はいくら損したのか【株主優待・配当金・株価】(2022年9月)
三菱マテリアルの配当金のリターンはいくらか
三菱マテリアルの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2022年3月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2021年9月8日
- 株式の取得価格:2332円(取得日の終値)
- 2022年3月期・中間配当:40円
- 2022年3月期・期末配当:50円
- 100株ベースの配当金のリターン:9000円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
三菱マテリアルの株主優待のリターンはいくらか
三菱マテリアルは、毎年3月末と9月末現在の株主に、貴金属製品の優待価格での販売機会や観光坑道の無料利用を提供しています。
貴金属価格の優待は従量制であり、価値の算定が難しいため、今回は観光坑道の無料利用についての経済的価値を優待の価値と想定します。
例えば史跡「佐渡金山」の入場料は大人一人900円であり、年2回の利用では1800円分得することになります。
そのため、優待のリターンは1800円と想定します。
三菱マテリアルの株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2021年9月8日
- 株式の取得価格:2332円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2022年9月8日
- 1年後の株価の終値:2026円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:▲3万0600円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:9000円
- 株主優待のリターン:1800円
- 株価変動によるリターン:▲3万0600円
- トータル・リターン(金額ベース):▲1万9800円
- トータル・リターン(%ベース):▲8.5%
リターンの計算は以上となります。
まとめにかえて
三菱マテリアルの株式の年間リターンは▲8.5%となりました。
このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。
参考になれば、幸いです。
