「厚生年金と国民年金」老後に貰えるのはいくら？2022年10月パートの厚生年金適用が拡大へ 30～40歳代から知っておきたい年金のはなし

1. 国民年金と厚生年金は何が違うの？

まずは日本の年金制度の確認です。

出典：日本年金機構「国民年金・厚生年金保険被保険者のしおり」（令和4年4月）、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

日本の年金は20歳以上60歳未満であれば原則全員が加入する「国民年金」と、会社員や公務員などが上乗せで加入する「厚生年金」の2階建てとなっています。

厚生年金は上乗せする分、国民年金より手厚いと言われています。パートの方は厚生年金に加入している人もいれば、国民年金という方も多いでしょう。

では将来の受給額はどれくらい差があるのでしょうか。

まずは国民年金の月の受給額を厚生労働省「令和2年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」より確認します。

国民年金は全員一律の保険料を支払うため、加入期間で受給額に個人差が出ます。

出典：厚生労働省「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

国民年金の全体の平均は5万6252円です。

ボリュームゾーンは6万円台が多いですね。

国民年金のみで生活するのは厳しいため、それ以外での準備が必要になります。