3. 「稼ぎがよければ、貯金も多い？」

直前で「貯蓄が100万円ない世帯」の割合を年代別に見てきました。ここからは「年収」と「貯蓄」の関係についても触れます。

「収入が高ければ、その分貯蓄もあるだろう」、と思われる方もいらっしゃるでしょう。ここで、年収ゾーンごとに「貯蓄ゼロ」の割合を見ていきましょう。

3.1 【年間収入別】単身世帯「金融資産非保有」の割合

  • 収入はない：64.4％
  • 300万円未満：39.0％
  • 300～500万円未満：27.0％
  • 500～750万円未満：18.1％
  • 750～1000万円未満：18.8％
  • 1000～1200万円未満：23.1％
  • 1200万円以上：25.0％

「令和2年（2020年）家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］」【表4】金融資産保有額（金融資産を保有していない世帯を含む）より抜粋

1200万円以上世帯で25.0％存在する一方、500～1000万円未満世帯の割合が18％台。年収が少ない層のほうが、年収が多い層よりも「貯蓄ゼロ世帯」の割合が低いのです！

収入が増えて生活水準を上げた結果、出費が増えて貯蓄がしにくくなった人が一定数含まれていることは確かであるといえそうです。

たとえ稼ぎが上がったとしても、財布のヒモは引き締めたままで……、というのが理想ではありますが、なかなか難しい部分なのかもしれませんね。