「悠々自適な老後生活」というのは、今や高い理想になりつつあるかもしれません。

定年退職後も働く方は多く、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の「60代の雇用・生活調査」によると、60〜64歳の70.2%、65〜69歳の50.1%が就業していることがわかりました。

社会とのつながり、健康維持、そして経済面からも、仕事を続けるシニアは多いのです。

一方で、現役時代にがむしゃら働くことで、老後の計画を立てないまま定年を迎える方もいます。もちろん十分な貯蓄があれば、それも理想的な老後の一つですね。

ただし、貯蓄がないまま無計画に過ごすのはリスクが高いものです。ある男性は、平均並みの厚生年金や退職金が受給できるだろうと考えていたばかりに、老後に窮状に立たされることになりました。

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