2. 年金が年額220万円なら後期高齢者医療保険料はいくらか

天引きされるお金として見過ごせないのが、後期高齢者医療制度の保険料です。75歳以上の方が自動的に加入する公的保険で、加入者全員に保険料の支払義務があります。

東京都にお住まいの場合、保険料は均等割額4万6400円+所得割率9.49%の合計で求めます。

年金が年額220万円(月額約18万円)の場合、計算式に当てはまると保険料が10万700円になります(年金以外に収入がない独身世帯の場合)。

「所得が高いほど保険料が高い」というのはイメージしやすいのですが、見過ごしがちなのが均等割や所得割の軽減があること。

総所得金額等が一定以下の場合、それぞれに軽減措置があるのです。

出所:東京都後期高齢者医療広域連合「保険料の算定方法」

出所:東京都後期高齢者医療広域連合「保険料の算定方法」

これにより、例えば年金が173万円の人は保険料が3万7400円に、年金が168万円の人は保険料が2万1000円に抑えられます。

反対に言えば、年金が少し上がるだけで保険料がぐんと上がる可能性もあるということです。

年金は、受給開始を65歳より後に繰り下げることで増額できる制度があります。ただし、繰下げ受給をあげることで税金や保険料が跳ね上がることもあるので、注意が必要です。