1. 長期投資の重要性
つみたてNISAが発足した2018年1月から早くも丸4年が経ちました。
2018年当初から2020年のコロナショック以前は順調に世界経済が成長していたため、初心者でも簡単に儲かる傾向にありました。
投資のイメージが良い方向に変わり、つみたてNISAの増額を検討したり、つみたてNISA以外の投資や資産形成の方法にも興味がわいた人もいるでしょう。
ところが、コロナショックによる市場全体の暴落により、それまでの資産が大きく減少することを多くの人が経験することにもなりました。
2020年以前の上昇相場でつみたてNISAをはじめた人ほど「つみたてNISAなら大丈夫じゃなかったのか」と不安になったかもしれません。
つみたてNISAはあくまで非課税制度であり、私たちが購入するのは投資信託という金融商品だということを忘れてはいけないと教訓になったのではないでしょうか。
また、暴落から短期間での回復やその後の不安定な相場など、初心者がタイミングをみて投資をする方法はリスクが高く、コツコツつみたて投資を継続することの重要性を知る機会にもなったでしょう。
暴落時には、それまで運用してきた資産の価値が下がってしまうというマイナスの側面と、通常よりも割安な単価で購入できるため相場が回復したときに大きく利益をうみやすいというプラスの側面があります。
そのため、つみたて投資の「はじめ時」を見極めるよりも最低でも20年、できれば30年以上の「運用期間をとること」を意識するほうが現実的です。