株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、20,000円台回復まであと10円に迫る

2017年5月11日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,961円(+61円、+0.3%) 小幅続伸
  • TOPIX 1,586.8(+1.6、+0.1%) 小幅続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,069.1(▲5.7、▲0.5%) 6日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:979、値下がり銘柄数:877、変わらず:159
  • 値上がり業種数15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:252、年初来安値更新銘柄数:12

東証1部の出来高は22億9,202万株、売買代金は2兆7,932億円(概算)となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金はほぼ横這いでした。決算発表後の銘柄を中心に相応の商いとなったようです。売買代金も連日で2兆8,000億円に迫る水準へ達しました。

そのような中、日経平均株価は114円/ドル台の円安進行を背景に、取引時間中を通して前日比プラスで推移しました。前場に一時+6円高まで上昇幅を縮小しましたが、後場には逆に+89円高(年初来高値を更新)となり、20,000円の大台まであと10円に迫る場面が見られます。

結局、20,000円の到達はなりませんでしたが、17カ月ぶりの高値となる続伸で引けました。なお、TOPIXも同じような値動きで年初来高値を更新しましたが、日経平均株価に比べると上昇率は小幅で引けています。

東証マザーズ総合指数は6日ぶり反落、売買代金はかろうじて1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は7,060万株、売買代金1,006億円となり、いずれも前日から減少しました。売買代金はかろうじて1,000億円超を維持しましたが、全体的には前日以上に模様眺めが強かったようです。

また、総合指数も6日ぶりの反落となり、連騰記録は5日で終わりました。引き続き、今後の有望な物色テーマの登場が待たれます。

好決算のソフトバンクGが大幅高、トヨタ自動車も安値後に切り返す

個別銘柄では、前日に大幅減益見通しを公表したトヨタ自動車(7203)が、大幅下落後に切り返して値を上げて引けました。また、同じく前日に決算発表を行ったソフトバンクグループ(9984)は大幅高となり、JT(2914)も大幅上昇となっています。

その他、塩野義製薬(4507)、武田薬品工業(4502)、テルモ(4543)など医薬品株が軒並み年初来高値を更新し、花王(4452)、資生堂(4911)、しまむら(8227)なども高値を付けました。

一方、決算発表後の銘柄では、ダイキン工業(6367)や三菱地所(8802)が値を下げ、三越伊勢丹ホールディングス(3099)は連日の急落となって年初来安値を更新しました。また、値上がりが続く医薬品株ではアステラス製薬(4503)が逆行安となり、安値を付けています。

その他、ハイテク株では東芝(6502)が急落したことが目を引きました。

新興市場では、ドリコム(3793)が一時+10%超高となる爆騰となり、ユーザベース(3966)も急騰しました。一方、そーせいグループ(4565)が5日ぶりの下落となり、ブランジスタ(6176)も大幅反落となっています。

青山 諭志