社会に出てからも使う概数や四捨五入
小学4年生の算数ではすでに四則計算の基本は全て学んでいるため、全く新しい計算方法を学ぶことはありません。
過去3年間で勉強してきた四則計算や物の形をベースにした、より難易度の高い単元を学ぶようになります。
わり算の筆算や小数、そして分数や図形などがそれにあたります。
それ以外にも、社会に出てから使う頻度の高い「概数」「四捨五入」といったおおよその数を学びます。
一見すると簡単そうですが、すぐに全てを理解する子どもはそう多くありません。何度も問題を解き、間違いを解き直してを繰り返して理解を深めていくことが必要です。
概数や四捨五入は小学4年生の算数では主役級ではないかもしれませんが、苦手とする子が続出する単元です。それまで計算がスラスラ解けている子でも、思うようにできないこともあります。
単元ごとの授業時間は決まっているため、「みんな苦手そうだから時間を割く」ということができません。苦手な場合は家庭で復習をするなど個人的に対策するしかないのです。
単元テストが返却されたのに何も言わないことが増えてきたり、明らかに点数が伸びなくなっていると感じたら、やはり子どもに確認して復習していきましょう。
また、概数や四捨五入は「何となく」で解ける単元ではありません。しっかりとしたルールが決まり、そのルールに則って問題を解いていきます。
小学4年生以降になると、図形の面積のようにルールに沿って解を求める単元が増えていくため、覚えるべきルールも増えていきます。