4. 月15万円の年金だけで老後は安泰?
ここまで、男性の年金事情について詳しく見てきました。
男性の半数以上は月に15万円以上の年金を受け取っているという結果が出ていましたが、この金額を多いととるか少ないととるかは人それぞれです。
「この金額でも老後の生活は充分だ」という方もいるでしょう。
しかし、中には今の月収から大幅に収入が減るから不安という方もいるでしょう。
もし、そのような不安を感じている場合は、早めに年金以外の老後資金を作る準備を始めてみてはいかがでしょうか。
最近はテレビや銀行の窓口など、様々なところでiDeCoやつみたてNISAを活用した「投資」を呼びかけるシーンをよく見かけますよね。
「投資」に関する情報が増えてきた世の中で、中には「何でこんなに投資の話ばかり?」という方もいるかもしれません。
しかし今は30年以上に渡る超低金利で、ただ預金するだけでお金が増える時代ではありません。
給料にしても日本は20年以上横ばい状態で先進国に遅れを取っています。また、若者の恋愛や結婚離れで少子高齢化が進み、私たち働く世代が老後を迎えるころには今より年金の水準も下がっているかもしれません。
あまり暗い未来は想像したくありませんが、万一今の日本の状態が今後も続いた時に自分の老後だけは明るい未来になるよう、今から自分自身で老後資金の準備を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
鶴田 綾
執筆者
福岡女学院大学・人文学部英語学科卒。卒業後、日本郵便株式会社にてリテール営業に従事。投資信託や生命保険の販売では商品分析を得意とし、豊富な商品知識を持つ。はたらく世代のお金の悩みに徹底的に寄り添う姿勢で顧客からの信頼も厚い。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、Instagramを中心に、SNSにて資産運用のはじめ方や資産形成のコツについて積極的に情報発信をしている。Yahoo!ニュース経済カテゴリーでアクセスランキング1位なども達成。一種外務員資格(証券外務員一種)、保険募集人資格などを保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)