七草といえば、「春の七草」が有名ですが、秋にも七草があることを知っていますか?
「春の七草」が食卓に並ぶものであるのに対し、「秋の七草」は愛でて楽しむのがスタンダード。お月見に飾るのにもピッタリな秋の七草を、庭や花壇で育ててみましょう。
今回は秋のガーデニングにぜひ取り入れたい「秋の七草」について紹介します。
「秋の七草」全部知ってる?
秋の七草とは、次の7種の植物を指します。
- 萩(ハギ)
- ススキ
- 葛(クズ)
- 撫子(ナデシコ)
- 女郎花(オミナエシ)
- 藤袴(フジバカマ)
- 桔梗(キキョウ)
これら7種の植物が秋の七草と呼ばれるようになった由来は、万葉集に収められている山上憶良(やまのうえのおくら)の歌にあります。
秋の野に 咲きたる花を指(および)折り かき数(かぞ)ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花(をばなくずはな) なでしこが花 をみなへし また藤袴(ふぢばかま) 朝顔(あさがほ)が花
『万葉集』(巻第八 1537・1538)
現代語にすると、1首目は「秋の野原で咲く植物を数えたら7種あったよ!」というもの。
2首目は7種の植物を紹介するものです。最後の朝顔(※)には諸説ありますが、「朝顔に似た秋の花=キキョウ」説が有力とされています。(※「朝貌」の表記もあり)
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どれもナチュラルな風情やオシャレな花姿が魅力的な植物ばかり。ぜひ秋のガーデニングに取り入れ、愛でたり、お月見に飾ったりして楽しんでください。
秋のガーデ二ングにオススメ!庭で愛でたい「秋の七草」
萩(ハギ)
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初夏から秋にかけ、赤紫や白の小花を咲かせる萩。鉢植えでも庭木としても育てられる落葉低木樹です。
和風のイメージが強い萩ですが、オシャレな花姿と小さな丸い葉は洋風の庭にもベストマッチ。白×ピンクの花を咲かせる品種や、しだれる枝がステキな品種などがありますので、好みに合わせて選びましょう。※参考価格:2000~3000円(3~6号ポット苗木)
ススキ
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歌中で尾花(おばな)と詠まれているのは、現代でいうススキのこと。お月見には欠かせない野草ですが、自宅で育てるのであればススキに似た穂状植物・パンパスグラスがオススメ。
ピンクの穂が美しい品種や3メートルにまで成長する高性種など複数の種類があり、いずれも切り花やドライフラワーとして楽しめます。※参考価格:1000円前後(3~4号ポット苗)
パンパスグラス5/16
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【秋の七草】繁殖力の強い「葛(クズ)」。海外では侵略的外来種に
葛(クズ)
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夏から秋にかけ、紫色の蝶のような花を咲かせる葛。野山に自生するツル性植物で、根は漢方薬の原料として重宝されています。
生命力と繁殖力が非常に強く、海外では侵略的外来種ワースト100に指定されるほど。地植えすると庭や建物、樹木を覆いつくす可能性がありますので、鉢植えにして小まめに剪定しながら育てましょう。※参考価格:500~1000円(3号ポット苗)
撫子(ナデシコ)
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初夏から秋にかけ、色鮮やかな花を咲かせる撫子(ナデシコ)。庭や花壇で大活躍する植物で、品種によって一年草と多年草があります。
花びらの縁がギザギザしたものや、花びらが糸のように細い品種など複数の品種があり、花色も暖色や寒色、ビタミンカラーまで豊富です。
いずれも過湿が苦手なので、やや乾燥気味に育てましょう。※参考価格:100~500円前後(3号ポット苗)
【秋の七草】小さな花がナチュラルな可愛さ!「女郎花(オミナエシ)」
女郎花(オミナエシ)
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初夏から秋にかけ、黄色の花を咲かせる女郎花(オミナエシ)。
ナチュラルな風合いが魅力の多年草で、花姿・佇まいともに菜の花によく似ています。乾燥が苦手なので、水やりは小まめにおこないましょう。
キレイな花を咲かせますが、花の香りが独特。芳香を確かめてから購入するのがオススメです。※参考価格:500~800円(3号ポット苗)
藤袴(フジバカマ)
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夏から秋にかけ、薄紫や白のふわふわした花を咲かせる藤袴(フジバカマ)。もともとは野生種でしたが、現在では絶滅危惧種に指定されている多年草です。
羽毛のようなカワイイ花姿はもちろん、桜餅のような芳香が楽しめるのも藤袴の魅力。育てやすい植物なので、ガーデニング初心者にもオススメです。※参考価格:800円前後(3号ポット苗)
【秋の七草】星型の花がお洒落!和風シックな桔梗(キキョウ)
桔梗(キキョウ)
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初夏から秋にかけて青紫やピンク、白の星型の花を咲かせる桔梗(キキョウ)。前述したフジバカマと同様、絶滅危惧種に指定されている多年草です。
一重咲きや八重咲き、早咲きなど複数の品種があり、草丈も15~150センチまで充実。いずれも風通しと水はけ、日当たりが良い場所で管理しましょう。※参考価格:300~1000円(3号ポット苗)
庭で楽しむ、山里で見つける「秋の七草」
食して楽しむ春の七草と違い、愛でて楽しむ秋の七草。ぜひ自宅で育てて、秋の風情を楽しんでください。
また、秋の七草のなかには山や野原、河川敷や公園などに自生しているものもあります。ハイキングや山登り、紅葉狩りなど、秋の自然に触れ合う機会があれば見つけてみてください。
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参考資料
- 小学館 「新編日本古典文学全集7 萬葉集2」(2006年8月20日 第1版第6刷)
- 環境省自然環境局 生物多様性センター「世界の侵略的外来種ワースト100及び特定外来生物・要注意外来生物との対応関係」
- 環境庁 日本の外来種対策「外来種って何?」
LIMO編集部
