【50歳代から考えたい】退職後にもらえるお金と貯蓄の確認
定年退職後のマネープランを立てる場合、「これから入ってくる収入」と「出ていく支出」を把握する必要があります。
定年退職した後は、国からもらえる年金や退職金で生活していく方が多いと思いますが、まずは毎月の収入や使えるお金を確認していきましょう。
定年退職後の収入・使えるお金
- 年金
- 退職金
- 今までの貯金
- 資産運用の運用資産
ねんきん定期便を確認する
まず、もらえる年金額がどのくらいかというのは、誕生日月付近に送付されてくる「ねんきん定期便」を確認してみましょう。
ねんきん定期便には、将来受け取ることができる年金の概算額が記載されています。
50歳以上の方の場合、2021年から厚生年金基金(企業が行っている年金)の金額も表示されるようになったので、より便利になりました。
多少誤差は出るかもしれませんが、大体どのくらい年金がもらえるのか目途がたつと、今後のマネープランが立てやすくなりますね。
退職金を確認する
次に、退職金の金額を確認してみましょう。
退職金制度は、会社によって大きく異なります。「一時金で受け取る、退職年金として分割して受け取る、一時金と年金の両方で受け取る」など、もらい方を選択できる会社もあるでしょう。
社内規定を確認したり、人事部に問い合わせたりして、どのくらい退職金がもらえるのか事前に調べておきましょう。
貯金や運用資産を確認する
そして、今まで貯めてきた貯金や、資産運用の資金がどのくらいあるのかチェックします。50歳代になり、子育てがひと段落してきた場合は、定年退職までにさらに貯金のペースアップを図りましょう。
また、資産運用について、収入が大幅に減る定年退職後は、ハイリスクハイリターンな運用を避ける方が安心です。50歳代後半くらいから、現在保有している金融商品を確認し、徐々にリスクが少ない商品へ、ポートフォリオへ移行していきましょう。
最後に「年金、退職金、貯金や資産運用資金」を合算することで、老後にどのくらいのお金が使えるのか見えてきます。
一般的な目安として、定期的に受け取れる年金以外に少なくとも2000万円(退職金、貯金、資産運用資金の合算)が必要だと言われています。