「私は大丈夫」と考える層へ危険性をどう伝えるか

岐阜県のQ&Aには、一部ほんわかする表現が含まれているのも事実です。例えば「今、体ごと流されています。どうすればいいですか?」の質問に対して「背浮きをして呼吸を確保してください。」という回答には、SNSでもツッコミの声があがっています。

こうしたQ&Aが混ざることで、今回のように注目が得られたとも言えるでしょう。一方で、大半は淡々と川の危険性を伝えています。

シーンを4パターンも分けて「楽しかったはずの◯◯が最悪の結果となります。」と続けるあたり、担当者の必死さが伝わりますね。

また重要に感じたのは、「川遊び程度でライフジャケットを着用するのは、何だか恥ずかしいような気がするのですが?」「水難事故が毎年たくさん起きていることは知っています。でも、「私だけは大丈夫」と思うので、ライフジャケットは着用しないつもりですが?」「これまでライフジャケットなど着用せずにやってきました。だからこの先もライフジャケットを着用するつもりはありません。これでいいですか?」などの質問項目について。

同じような「恥ずかしい」「慣れているから」という理由でライフジャケットを軽視する質問に対し、繰り返しライフジャケットの必要性を説く回答が印象的です。

担当者は、「私は大丈夫」と考えている方に向けて、何とか危険性を訴えるためにあらゆる角度の質問を投げているように感じられます。