川の事故の現状

実際、川の事故はどれほど起こっているのでしょうか。ニュースで取り上げられている事故以外にも、実はさまざまな地域で発生しています。

2022年6月9日に公表された警察庁「令和3年における水難の概況」より、水難事故の発生状況を確認しましょう。

水難事故発生件数は1395件、水難者は1625人でした。

出所:警察庁「令和3年における水難の概況」

都道府県別にみると、最も多いのが沖縄県94件、次いで千葉県72件、東京都68件です。

水難事故のうち、河川での水難者は253人でした。子どもの死者・行方不明者は半数以上が河川となっています。

出所:警察庁「令和3年における水難の概況」

こうした水難事故を防止するための対策として、警察庁は以下の留意を呼びかけています。

  • 危険箇所の把握
  • 的確な状況判断
  • ライフジャケットの活用
  • 遊泳時の安全確保
  • 保護者等の付添い

やはりライフジャケットは必須のようです。上記のどれかを徹底していればOKというわけではなく、すべてを備える必要があるでしょう。

実際、岐阜県でも「要するに、ライフジャケットを着用すれば安全なんですよね」の質問に対し、「「100%安全」ではありませんが、溺死リスクの低減になります。」という回答に終始しています。

ライフジャケットをつけてさえいれば安心というのも、また水遊びにおける誤解なのです。