3. 支出を減らし、収入を増やす工夫を
貯蓄はご家族の人数やお子さんの年齢、働き方により変わりますが、今回の結果をみると必ずしも年収が貯蓄には連動しないといえるでしょう。
貯蓄を増やす仕組みはシンプルで、支出を減らすか、収入を増やすかになります。
いずれにせよ、まずは「わが家の1カ月の収支はどうなっているのか」を把握することが大切でしょう。具体的な数字を見ることで、絞るべき項目がわかります。
貯蓄は「続ける」ことが大切ですから、固定費を見直すなどして、無理のない節約をこの機会に考えましょう。
また、あわせてライフプランも考えたいところ。お子さんがいるご家庭では、今だけでなく長い目で見て夫婦でどのような働き方をしていくか、世帯年収はどうなるかを計画されてもいいでしょう。
今は60代後半でも約半数が仕事をする時代です。
育児や介護で働き方をセーブする方も多いですが、長い目で見たキャリアプランについてもできるだけ早いうちから考えておきたいですね。
考えることが多いですが、このような物価高こそこれまでを見直すよい機会です。これを機に家計を見直してみてくださいね。
参考資料
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2022年(令和4年)7月分」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2021年(令和3年)平均結果―(二人以上の世帯)」第8-7表
- 金融庁「高校生のための金融リテラシー講座」(2022年3月17日公表)
宮野 茉莉子