株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、終値で19,400円台を回復
2017年5月2日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,445円(+135円、+0.7%) 続伸
- TOPIX 1,550.3(+10.5、+0.7%) 続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,041.5(+7.4、+0.7%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,487、値下がり銘柄数:436、変わらず:93
- 値上がり業種数30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:167、年初来安値更新銘柄数:6
東証1部の出来高は18億6,294万株、売買代金は2兆2,656億円(概算)となり、いずれも前日より小幅増加となりました。重要なイベント(FOMC、雇用統計、仏大統領選など)を控えていたことに加え、大型連休の谷間ということもあり、積極的な売買は見られなかったようです。しかしながら、決算発表後の下値を拾う動きも根強く、閑散相場という状況ではありませんでした。
このような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、前場の半ばには19,500円を伺う水準に達しました。その後は上値が重くなりましたが、19,450円を挟んだ攻防が続きます。結局、最後まで大崩れすることなく続伸となりました。終値で19,400円超えは3月21日以来となっています。なお、TOPIXも同じような値動きで引けました。
さて、日本がGWで“まったり”モードの間に、様々な重要イベントの結果が出ています。これらを受けて、GW明けの8日(月)の株式相場に大きな注目が集まるでしょう。
東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金も1,000億円超に復帰
東証マザーズの出来高は8,112万株、売買代金1,047億円となり、いずれも前日から増加しました。個人投資家も様子見ムードが強かったようですが、連休前に安値を拾う動きも出た模様であり、売買代金は再び1,000億円超となりました。
なお、総合指数も続伸となり、1,000ポイントの大台を固めつつあります。しかし、GW明けの新興市場には、有望な物色テーマの登場が待たれると言えましょう。
ハイテク株に年初来高値更新が続出、高島屋など百貨店株も値を上げる
個別銘柄では、決算発表などを受けてハイテク株の上昇が目立ち、ローム(6963)、オリンパス(7733)、キヤノン(7751)、京セラ(6971)、東京エレクトロン(8035)、富士通(6702)、イビデン(4062)などが軒並み年初来高値を更新しました。
また、三井不動産(8801)などの不動産株も大幅高となり、トヨタ自動車(7203)など自動車株も値を上げています。さらに、J.フロント リテイリング(3086)など百貨店株も上昇し、高島屋(8233)は高値更新となりました。
一方、ヤマトホールディングス(9064)が大幅反落となり、コマツ(6301)やダイキン工業(6367)も値を下げました。また、キリンホールディングス(2503)や明治ホールディングス(2269)なども下落して引けています。
新興市場では、UMNファーマ(4585)が連日で値を飛ばし、そーせいグループ(4565)やサンバイオ(4592)など医療バイオ関連銘柄も値を上げました。また、ドリコム(3793)が連日で年初来高値を更新し、レノバ(9519)も上昇して引けています。
一方、CYBERDYNE(7779)が値を下げ、Gunosy(6047)も冴えない動きとなりました。
青山 諭志