株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。
しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。
今回は清水建設(1803)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
清水建設の配当金のリターンはいくらか
清水建設の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2022年3月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2021年8月16日
- 株式の取得価格:822円(取得日の終値)
- 2022年3月期・中間配当:11.5円
- 2022年3月期・期末配当:11.5円
- 100株ベースの配当金のリターン:2300円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
清水建設の株主優待のリターンはいくらか
清水建設は毎年3月31日現在の株主名簿に記録された1000株以上保有の株主を対象に、株主優待を提供しています。
優待の内容は、清水建設が保有する木製品の企画・製作を行う「東京木工場」の製品です。
しかし、今回の検証では100株保有を想定しているため、優待は受け取れません。
そのため、優待のリターンは0円となります。
清水建設の株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2021年8月16日
- 株式の取得価格:822円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2022年8月15日
- 1年後の株価の終値:753円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:▲6900円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:2300円
- 株主優待のリターン:0円
- 株価変動によるリターン:▲6900円
- トータル・リターン(金額ベース):▲4600円
- トータル・リターン(%ベース):▲5.6%
リターンの計算は以上となります。
まとめにかえて
清水建設の株式の年間リターンは▲5.6%となり、マイナスとなりました。
このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。
参考になれば、幸いです。
