3. 60歳以降の雇用形態は?正社員やパート・アルバイトの割合

では60歳以降も働くことを選んだとしても、どのような雇用形態で働いている人が多いのか気になるところではないでしょうか。同調査から確認していきましょう。

出典 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の「60代の雇用・生活調査」

雇用形態についてみると、正社員は2割程度(21.4%)であり、パート・アルバイトが40.7%、嘱託が15.2%、契約社員14.4%などとなっています。

ただし、雇用形態については男女別に大きな違いがみられます。

男性では正社員の割合(29.3%)の方がパート・アルバイトの割合(22.4%)より高くなっている一方、女性では正社員(11.0%)の割合が低い一方、パート・アルバイトが64.9%と3分の2近くを占めています。

年齢層別にみると、60~64歳層に比べ65~69歳層では正社員の割合が12ポイント程度低くなり(26.4%→14.6%)、これに代わりパート・アルバイトの割合が14ポイント程度高くなっていることがわかります(34.6%→49.0%)。

60歳以降は、正社員で働いている人の方が少数派となり、65歳以降になるとパート、アルバイトの比率がより多くなるという結果が見えてきました。