日経平均株価、3月・6月の主要な戻り高値を上回る
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
先週は、直近の戻り高値である6月9日の高値(2万8389円)および、前の節である3月25日の高値(2万8338円)を超えられるかどうかが大きなポイントでした。
週初8日には陽線となり、終値ベースで2万8249円と、これらにあとわずかというところまで迫ります。
ところが9日、10日では、そこで上値を抑えられるように陰線が続きました。ただし、休業日明けの12日には大きく窓をあけて上昇して寄り付くと長い陽線となり、そのまま高値引けとなる力強い上昇を見せました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートは非常にいい形になっています。まず、直近で、二度にわたり上値を抑えられていた2万8300円付近をしっかりと突破しました。
楽しみなのは、そうなると、1月5日の高値(2万9388円)あたりまで、目立った節はないので、するすると上昇する可能性があることです。3万円台回復も視野に入ってきました。
これまで上値抵抗線になっていた200日移動平均線を抜け、さらに上放れしました。7月下旬に25日線が75日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されましたが、今度はさらに25日線が200日線を下から上に抜けようとしています。
力強い上昇を感じさせます。目線は上に持っていいでしょう。
上値メドとしては、1月15日の高値(2万9388円)、昨年11月16日の高値(2万9960円)あたりになります。
逆に、現状から調整があるとすれば、再度2万8000円割れあたりまでは可能性がありますが、200日線、25日線を割り込まない限り、押し目買い狙いの好機と考えていいでしょう。
下原 一晃