4. 厚生年金の受給額!多い&少ない都道府県TOP10は?

では厚生年金の受給が多い&少ない都道府県TOP10を確認します。

4.1 厚生年金(老齢年金)の平均年金月額が多い都道府県ベスト10

  • 1位:神奈川県(16万6270円)
  • 2位:千葉県(16万817円)
  • 3位:東京都(15万9393円)
  • 4位:奈良県(15万8796円)
  • 5位:埼玉県(15万7022円)
  • 6位:愛知県(15万5471円)
  • 7位:兵庫県(15万5005円)
  • 8位:大阪府(15万2340円)
  • 9位:滋賀県(14万9266円)
  • 10位:京都府(14万7632円)

TOP5のうち、奈良県以外は首都圏が占めました。やはり首都圏においては大企業が多い傾向にあるため、高年収の方も多いのでしょう。

その他、愛知、大阪、京都と、都市部とその周辺が多い結果になりました。

4.2 厚生年金(老齢年金)の平均年金月額が少ない都道府県ベスト10

  • 1位:青森県(12万2189円)
  • 2位:秋田県(12万2695円)
  • 3位:宮崎県(12万3098円)
  • 4位:沖縄県(12万4197円)
  • 5位:山形県(12万4286円)
  • 6位:岩手県(12万6274円)
  • 7位:熊本県(12万6561円)
  • 8位:高知県(12万7009円)
  • 9位:鹿児島県(12万7047円)
  • 10位:鳥取県(12万7306円)

少ない県をみると東北や九州がランクインしています。

厚生年金額だけ見ればこれだけの差が出ましたが、一方で都市部では物価や教育費が高い傾向もあります。

年金が多ければ必ずしも安心というわけではなく、きちんとしたマネープランや年金以外の備えが重要でしょう。

5. 年金だけで安心とは言えない時代に

今回は都道府県別の厚生年金の受給額に視点をあててみてきました。

同じ年金でも、住んでいる地域により受給額の傾向に違いがあるとわかりましたね。

ただ老後生活については年金だけでなく、貯蓄や家、交通手段、物価など生活環境も大切になります。最近では急な物価高に悩まれる方も多いのではないでしょうか。

年金で足りない部分を支えるのは「貯蓄」です。

貯蓄を切り崩すスピードを遅らせたり、資産寿命を伸ばすための工夫は今後も必要でしょう。

その一つとして資産運用が挙げられます。リスクはありますが、低金利が続く現代では資産を増やす有効な選択肢の一つにはなります。

このお盆休みにでも、リスクや自分に合った運用商品や方法について、調べてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子