5.値上げが続く今、年金だけで安心なのか
男性の厚生年金について確認してきました。
目安となる月15万円以上受け取っている方は全体の65%でした。
4割ほどは15万円以下ですし、そもそも15万円で足りるのか気になるところです。月15万円の収入と考えると現職中と比べて少ない方が多いのではないでしょうか。
昨今のような物価高も非常に気になるところですよね。
受け取れる年金額が少ないと感じた場合は、不足分を補う必要があるでしょう。対策は個人年金保険やiDeCoといった「私的年金」や、預貯金に加えて運用益が非課税になるつみたてNISA制度など、さまざまな種類があります。
大切なのはご自身のリスク許容度や興味、生活に合った金融商品や投資方法を探すことです。長い老後が控えていますので、この夏休みにでも、ご自身のお金事情について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 帝国データバンク「食品値上げ、年内「2万品目」迫る 円安影響で記録的「値上げの秋」に」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」
徳原 龍裕