3.3 年金「若いうちからしておきたいこと」3:収入を増やす
先ほど確認したように、厚生年金は収入が増えるほど保険料も増え、将来の年金額も上がります(※上限があります)。
収入を増やすことは今の生活を豊かにするだけでなく、老後生活にも影響を与えます。
なかなか難しいことではありますが、検討されてはいかがでしょうか。
3.4 年金「若いうちからしておきたいこと」4:付加保険料を払う
国民年金第1号被保険者や任意加入被保険者であれば、国民年金の定額保険料に「付加保険料(月額400円)」を上乗せすることで、将来の受給額を増やせます。
付加年金額(年額)は「200円×付加保険料納付月数」で計算し、2年以上でもとがとれます。
国民年金基金と併用はできないので注意が必要です。
3.5 年金「若いうちからしておきたいこと」5:私的年金を準備しておく
将来公的年金のみでは足りない可能性もありますから、私的年金を利用して、毎月コツコツと自分で備えていくと心強いでしょう。
私的年金には国民年金であれば国民年金基金が、またほかの方でもiDeCoや個人年金保険などがあります。
自分に合った私的年金で備えてはいかがでしょうか。
まとめにかえて
他に年金額を増やす方法として、2022年4月から年金が75歳まで繰下げられるようになりました。
1カ月ごとに0.7%増額され、最大84%増額されますが、ほんとうに繰り下げればよいのかは誰にも分かりません。
年金を受給するまでの生活費が必要ですし、もっと早く貰っておけばよかったと思う場合もあります。
ただこのように、老後でもできる工夫はあります。
さまざまな方法を情報収集して、できれば早いうちから将来の年金のために具体的な対策をとっていきましょう。
参考資料
- 日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
- 厚生労働省 「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」
- 日本年金機構「令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「付加保険料の納付のご案内」
宮野 茉莉子