知っておきたい「FIREの失敗例」3つ

FIREとは、65歳など一般的な退職年齢よりも前に仕事を辞めて、今まで貯めてきた貯蓄や資産運用で増やしたお金、不動産からの家賃収入などによって、生活していくことを目指す考え方を言います。

FIREの最大のメリットは仕事を早めに辞めることで、自由に使える時間が増え、好きな場所に住むことが可能になるという点です。

一方、FIREしたものの、思い描いていた生活とは異なり、失敗してしまったと感じる方もいるようです。具体的なFIREの失敗例をチェックしていきます。

FIREの失敗例1. お金

  • 投資が思うようにいかず、お金が増えない
  • 思わぬ出費でお金が足りなくなる
  • 思ったより長生きしてしまい、お金が足らない

FIREをする場合、あらかじめ仕事を引退した後も資金が足りるように計算し、資産運用や貯蓄を行います。

しかし、世界経済の情勢により思っていたよりも運用でお金が増えなかったり、病気や事故、天災などで思わぬ出費がかかってしまい、お金が足らなくなってしまったりすることがあります。

さらに、健康で思っていたよりも長生きしてしまい、お金が底をつくというリスクも考えられます。お金が足らなくなった時に再び働こうと思っても、高齢者の場合、仕事を見つけるのはなかなか難しいでしょう。

FIREの失敗例2. 健康

  • 仕事を辞めたことで、生活習慣が乱れ、健康に悪影響がでる
  • 適度なストレスや、頭を使う機会が減り、健康寿命に影響がでる

仕事をしている間は、毎日同じ時間に起きてしっかり睡眠を取り、規則正しい生活をしている人も多いでしょう。

仕事を引退してしまうと、自分で自由に時間を使うことができます。FIREの大きなメリットでもありますが、逆に生活習慣が乱れ、不健康な生活に陥ってしまう人もいるようです。

また、仕事をしている間は人間関係や仕事の目標達成のために、適度なストレスを感じている人が多いでしょう。過度なストレスは身体に悪影響がありますが、適度なストレスは逆に良い刺激になり、脳を活性化させると考えられています。

仕事を辞めてしまうと、頭を使って考える機会が減ってしまう方もいるかもしれません。場合によっては、痴呆やアルツハイマー病などの症状につながることも考えられます。