6. 自分は「厚生年金や国民年金」いくらもらえる?受給額の調べ方
ここまでお伝えしてきたのは、現在公的年金を受給されている方の金額です。現役世代の方が年金を受給する頃には、その水準が変わっている可能性が高いでしょう。
だからこそ、まずはご自分の年金額を把握し、老後資金について考えてみることが大切です。ここでは年金額を確認する2つの方法をご紹介します。
6.1 厚生年金や国民年金の受給額を知る方法1. ねんきんネットにログイン
日本年金機構が運営する「ねんきんネット」に登録すれば、24時間いつでも年金額などを確認できます。
マイナンバーカードを利用した「マイナポータルへの連携」か、基礎年金番号やメールアドレスを利用した「ユーザIDの取得」で登録ができます。
6.2 厚生年金や国民年金の受給額を知る方法2. ねんきん定期便を確認
毎月誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」でも、目安の年金額を確認できます。
50歳未満の方は「これまでの加入実績に応じた年金額」、50歳以上の方には「年額の見込額」が記載されています。
つまり、50歳未満の場合は今後納付予定の保険料が反映されていないため、実際よりも少ない金額になることに注意しましょう。
こうした方法で年金の受給額を知っておけば、老後のマネープランをより具体的に考えることができます。
7. 厚生年金「平均並み」受給するのは男女ともに1割以下
老後の生活資金の柱となる年金は、誰にとっても重要なものです。年金の存在を知っていても、その具体的な金額までイメージできている方は少数です。
「平均並みはもらえるだろう」と思っていると、老後のマネープランが大きく崩れる危険性もあります。
また、たとえ年金を月額15万円もらえたとしても、満足のいく生活ができるとは限りません。今の高齢者に比べ、現役世代では賃貸派が増えてきました。
こうした背景も加味すると、月額15万円の収入で暮らせるかは疑問に感じる方もいるでしょう。年金からも税金や保険料が天引きされることも見過ごせません。
ただし、今回ご紹介した金額はあくまで「今の高齢者の受給額」のため、参考の一つにしか過ぎません。
「平均並みの年金を受給しているのは男女ともに1割以下」という事実は、意外に感じる方も多いでしょう。
今回の資料が、老後の生活をイメージするひとつのヒントとなれば幸いです。
参考資料
太田 彩子