資産の内訳に大きな違い?アメリカと日本で比較
ここからは、日本とアメリカで資産の構成にどれだけ違いがあるかを見ていきます。
日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」(2021年8月20日)から引用した、下記のデータをご覧ください。
日本の家計金融資産内訳
- 現金・預金:54.3%
- 債務証券:1.4%
- 投資信託:4.3%
- 株式等:10.0%
- 保険・年金・定型保証:27.4%
アメリカの家計金融資産内訳
- 現金・預金:13.3%
- 債務証券:4.2%
- 投資信託:13.2%
- 株式等:37.8%
- 保険・年金・定型保証:29.0%
日本は金融資産の半分以上を預貯金が占めていますが、投資先進国アメリカでは10%台にとどまります。
一方、株や投資信託といった投資性商品で約半分となっており、資産配分が日米で逆になっていることがわかります。
さらに、金融庁「人生100年時代における資産形成」(平成31年4月12日)によると、日米の家計金融資産増加率は1998年からの20年間でアメリカが2.7倍、日本が1.4倍となっています。
この増加率のうち、運用リターンによる要因がアメリカは2倍、日本はわずか1.2倍となっています。
これはあくまでも結果であり、運用リターンは状況によって変化するものです。
ただ「資産運用をするか・しないか」の違いが、将来の資産額にどれだけ影響しているかを示すデータと言えるでしょう。