株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅安、高値警戒感などで5連騰ならず

2017年4月27日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,251円(▲37円、▲0.2%) 5日ぶり反落
  • TOPIX 1,536.6(▲0.7、▲0.1%) 5日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,033.3(+12.3、+1.2%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,219、値下がり銘柄数:672、変わらず:125
  • 値上がり業種数13、値下がり業種数:20
  • 年初来高値更新銘柄数:103、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は19億7,020万株、売買代金は2兆4,554億円(概算)となりました。出来高は減少しましたが、売買代金は概ね横ばいとなっています。決算発表の本格化を前に、思い切った投資行動が取りにくかった投資家が多かったと思われますが、閑散相場という状況ではありませんでした。

日経平均株価は、4連騰による高値警戒感などにより、▲90円安で寄り付いた後もマイナスで推移しました。しかし、その後は徐々に下げ幅を縮小し、大引け直前には一時▲7円安まで切り返します。最後はやや失速しましたが、終わってみれば小幅安で引けました。5連騰はなりませんでしたが、結局、寄り付きが安値という“寄り底”だったようです。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、徐々に1,000ポイントの大台を固める

東証マザーズの出来高は1億284万株、売買代金1,387億円となり、いずれも前日並みでした。個人投資家の資金流入が本格化しているかどうかはまだ判断できませんが、前日に続いて相応に高い商いとなっています。

総合指数も3日続伸となり、1,000ポイントの大台を固めつつあるようです。今後は、物色テーマの登場が待たれると言えましょう。

パナソニックは4日連続の高値更新後に下落、ソニーやキヤノンが高値を付ける

個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅安となり、ファーストリテイリング(9983)やKDDI(9433)も値を下げました。

また、アステラス製薬(4503)が急落し、デンソー(6902)など自動車部品株も大幅下落が目立っています。さらに、任天堂(7974)やピジョン(7956)も弱い値動きとなりました。

一方、ソニー(6758)が年初来高値を更新し、前日に決算発表を行った銘柄では、日立建機(6305)が大幅高となり、キヤノン(7751)も高値更新となりました。

なお、パナソニック(6752)は取引時間中に4日連続となる高値更新となりましたが、終値では下落して引けています。

新興市場では、アカツキ(3932)が急騰して年初来高値を更新し、ミクシィ(2121)も連日で高値を付けました。また、串カツ田中(3547)も大幅続伸となっています。

全体的に見れば、新興市場らしいダイナミックな値動きは少なかったと言えましょう。

青山 諭志