東京都足立区が第一生命保険と包括連携協定を締結
足立区は第一生命保険と、相互連携や協働・協創による活動を通じて、区の発展や区民サービスの向上を推進する計画を示しました。
具体的には今後、第一生命の職員によって以下のような取り組みが検討されています。
- 地域清掃活動への参画
- 営業時、高齢者の異変に気付いた時に地域包括支援センターに連絡する「絆のあんしん協力機関」への登録
- 認知症サポーター養成講座の受講
- 水害から命を守る「あだち安心電話」への登録PR
このように、自治体との連携を強める第一生命。
国民の生活から近い距離にある事業を手掛ける同社としては、事業以外で広範な接点を持つことが、ビジネス上の強みにもつながります。
ここで、第一生命の直近の業績を見てみます。
第一生命ホールディングスの直近業績
次に、第一生命ホールディングスが2022年5月12日に発表した2022年3月期の決算から、直近業績を見てみましょう。
- 経常収益:8兆2097億円(前期比+4.9%増)
- 経常利益:5908億円(同+6.9%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:4093億円(同+12.5%増)
第一フロンティア生命における保険販売の増加が、保険料等収入の伸びにつながりました。
今期については、資産運用収益の減少などを背景に経常収益は減収を見込んでいます。
なお、資産運用収益の減少の大半は、責任準備金の戻入等と相殺されることから、利益への影響はないという見通しも示しています。
足元では堅実な業績の成長を見せる第一生命。
ところで、日本国内の生命保険の動向はどのようになっているのでしょうか。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03