厚生労働省が公表した「2021年版(令和3年)厚生労働白書」によると、2020年の50歳時の未婚割合は男性が26.7%、女性が17.5%となっています。

出所:厚生労働省「2021年版(令和3年)厚生労働白書」

2040年には男性29.5%、女性18.7%になると予想され、今後さらに「おひとりさま」は増えていくと考えられます。

「おひとりさま」の老後生活を考えた時、心配なのはお金の問題ではないでしょうか。

人生の折り返し地点とも言える40~50歳代。老後に備えて「おひとりさま」はどれくらい貯蓄しているのか、解説していきたいと思います。

40歳代「おひとりさま」の就業状況

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和3年調査結果」【調査対象は全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で、単身で世帯を構成する者)】を参考に、まずは40歳代おひとりさまの仕事についてフォーカスしましょう。

就業状況については、フルタイム雇用が71.9%、パートタイム雇用が9.7%、自営業主が7.0%です。フルタイムと自営業が約8割を占めていますね。

また、就業先の産業は「その他サービス業(35.5%)」「製造業(18.6%)」「医療、福祉(8.5%)」「卸売業、小売業(7.2%)」「公務、教育、電気水道業(7.2%)」「宿泊業、飲食サービス業(7.2%)」となっています。