3. 外階段の他、購入前に確認すべき命にかかわるポイントとは
一棟アパートを購入する前には、外階段以外にも確認すべき項目があります。
ここでは、確認すべき項目の中でも重大な事故につながる可能性がある箇所をご紹介します。
3.1 バルコニー
バルコニーは上階に設置されているため、危機管理が不十分であれば転落事故につながってしまう可能性が考えられます。
過去には、バルコニーでバランスを崩した際に手すりにつかまったところ、手すり子(手すりの細い支柱)が外れてしまい転落した事故も起こっています。
バルコニーそのものだけでなく、手すりの高さや損傷具合などにも注意して確認するとよいでしょう。
3.2 建物の耐震性
日本は「地震大国」といわれるほど地震の多い国です。様々な地点で地震が頻発していることもあり、建物の耐震性は確認すべきポイントの1つであるといえるでしょう。
たとえば、新耐震基準を満たしている建物であるか、建物の形状や構造、建物管理状況や劣化具合などがチェックポイントとして挙げられます。
後から耐震性を補強するにはまとまった費用や期間が必要になる可能性があります。購入前に、確認しておくとよいでしょう。
3.3 防火対策
2018年、賃貸アパートで小屋裏界壁が施工されていない問題が発覚しました。
界壁とは、天井裏に設置する壁のこと。小屋裏界壁が施工されていない場合、防火性や防音性が低下してしまう可能性が考えられます。
きちんと防火対策がされているかどうかも、安全性を確認する上で大切なポイントの1つだといえるでしょう。
その他、機械式駐車場などの重大な事故につながりやすい設備がある場合は、定期的なメンテナンスがされているか、必要に応じて修繕がされているかなどもきちんと確認することが大切です。