1. みんな年金は何歳から受給しているのか
一般的に、公的年金の受給は65歳から始まります。しかし厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、60~65歳でも年金を受給している人がいることがわかります。
1.1 国民年金の平均年金月額
- 60歳:3万9019円
- 61歳:4万594円
- 62歳:4万1689円
- 63歳:4万2881円
- 64歳:4万3513円
- 65歳:5万7919円
1.2 厚生年金(第1号)の平均年金月額
- 60歳:9万838円
- 61歳:5万9575円
- 62歳:6万436円
- 63歳:7万8770円
- 64歳:8万636円
- 65歳:14万5337円
※国民年金(基礎年金)の月額を含みます。
特別支給の厚生年金や繰上げ受給による年金を受給している人もいるため、必ずしも65歳からと決まっているわけではないのです。
65歳よりも前に年金を受給する、いわゆる繰上げ受給を選択した場合、その受給額は1ヵ月あたり0.4%減額されます。上記の資料のタイミングでは、0.5%の減少幅でした。
にも関わらず一定の人が繰上げ受給を選択するのには、やはり「年金開始までつなぐ資金がなかった」「働けなかった」など、やむにやまれぬ事情があると推察できます。