2021年「専業主婦世帯」は育児世代で最も少ない世帯へ
サザエさんの放映がはじまった頃は、専業主婦世帯や親との同居は当たり前の時代でした。サザエさんの場合は妻の両親との同居のため、妻の両親との同居を描いた長谷川町子さんは斬新だと一時話題にもなりました。
ちなみに「磯野波平」「フグ田マスオ」と名字が異なるため、同居はしているもののマスオさんは婿養子ではありません。
サザエさんが放送されて実に50年が経ちますが、その間に家族のようすも大きく変化しています。
90年代より専業主婦世帯よりも共働き世帯が増え、内閣府が2022年6月14日に公表した「男女共同参画白書 令和4年版」によれば、現代の世帯数は以下の通り。
- 共働き世帯(妻がパート週35時間未満就業・妻64歳以下):691万世帯
- 共働き世帯(妻がフルタイム週35時間以上就業・妻64歳以下):486万世帯
- 専業主婦世帯:458万世帯
2021年は妻がパートの共働き世帯が主流となり、次に妻がフルタイムの共働き世帯、専業主婦世帯が最も少なくなりました。
とはいえ、タラちゃんはまだ3歳です。出産を機に退職し、子どもがある程度育ったらパートから働き始めるという女性も多いもの。
また、共働きか専業主婦かは各ご家庭で決めることであり、夫婦間で納得し合えばよいことです。
ただ上記のように全体から世帯数を見ると、サザエさんのような専業主婦世帯は少数派となり、サザエさんに共感できる親世代はだんだん減少していると言えるでしょう。