2022年7月10日は参院選の投開票日でした。自民党が大勝という結果に終わりましたね。
参院選で各党が争点にあげた「年金」ですが、意外にこの制度について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、年金について詳しく解説していきます。年金はいくらもらえそうか、また年金を受け取る手順についてもチェックしていきましょう。
【注目記事】厚生年金だけで「ひと月平均20万円以上の年金収入」という羨ましい人は男女で何割か
1. 国民年金はひと月で平均いくらもらえるか
公的年金の仕組みは、「基礎年金」(国民年金)と「厚生年金」の2階建てが基本です。
まずは、現代のシニア世代の国民年金の月額はいくらかみていきましょう。
厚生労働省年金局の「令和元年度(2019年)厚生年金・国民年金事業の概況」によると、男女別で次の金額になります。
1.1 【国民年金】 年金月額階級別老齢年金受給権者数(男性)
- ~1万円未満:1万2467人
- 1万円~2万円未満:5万8554人
- 2万円~3万円未満:21万6991人
- 3万円~4万円未満:68万1950人
- 4万円~5万円未満:134万1815人
- 5万円~6万円未満:313万9242人
- 6万円~7万円未満:859万4057人
- 7万円以上:40万8917人
1.2 【国民年金】 年金月額階級別老齢年金受給権者数(女性)
- ~1万円未満:6万2087人
- 1万円~2万円未満:23万5046人
- 2万円~3万円未満:71万1764人
- 3万円~4万円未満:216万71人
- 4万円~5万円未満:332万1823人
- 5万円~6万円未満:462万1737人
- 6万円~7万円未満:624万1716人
- 7万円以上:147万3357人
国民年金の場合は、男女ともに「6万円~7万円未満」がボリュームゾーンとなり、そこまで差がありません。
1.3 国民年金の平均年金月額
- 男性:5万9040円
- 女性:5万4112円
平均額:5万6252円
国民年金は、第1号被保険者の自営業・フリーランス、第2号被保険者の会社員、第3号被保険者の専業主婦などが受給できます。
夫、または妻が自営業やフリーランスだと、国民年金のみ受給できます。