厚生年金「月30万円」の高額受給者は現役でいくらの報酬だったのか
それでは、厚生年金を30万円以上受給している人の報酬額について、平均標準報酬額のみを使って考察したいと思います。
<条件>
老齢基礎年金(国民年金)の満額:78万円
厚生年金:40年間加入
- 厚生年金の報酬比例部分=360万円(月30万円)-78万円(国民年金部分)=282万円
- 平均標準報酬額×5.481/1000×480月=282万円
- 平均標準報酬額=約107万円
- 107万円×12=1284万円
この計算では、年収が約1284万円以上の場合、厚生年金の月の受給額が30万円になるとわかります。
しかし、厚生年金の保険料には上限が設けられています。
現状、日本に月額30万円以上を受給している人がいるのは事実であるものの、今の現役世代が厚生年金を月30万円受け取るのは、難しいと思われます。
厚生年金だけに頼らない貯蓄術
年金の平均受給額などのデータについて振り返ってきました。
平均額を見て、どのようなことを感じられたでしょうか。
なかには、「少ないな、生活できるかな」と不安を抱かれた人もいらっしゃるかもしれません。
そこで、老後、年金だけに依存しないための貯蓄も重要となってきます。
昨今、銀行預金の金利は非常に低く、お金をすべて預金していては、効果的に資産を増やすのが難しい状況です。
そこで選択肢として考えたいのが、投資信託や株式などを活用した資産運用です。
もちろんリスクはありますが、その分銀行預金よりも高いリターンが期待できます。
また、金融商品の種類も非常に多く、皆さんそれぞれに合ったリスク・リターンの組み合わせを考えることもできます。
将来のお金の不安をなくすためにも、ぜひ参考にしてみてください。