3. 年金、不労所得、勤労所得それぞれの特徴の把握を
老後資産の柱となるのは年金であり、受給開始から生涯貰えるのは大きなメリットです。一方で、貰える金額が減る可能性があるという点は不安が残ります。特に今の物価高をみると不安も増えるでしょう。
それを補うのが、貯蓄に合わせて不労所得をもつことです。不労所得で月々の収入がまかなえれば安心感も大きいですよね。ただし不労所得には、見てきたように不動産や株式であればリスクもあり、知識や経験が必要となります。
一方で勤労所得である仕事についても、老後いつ働けなくなるかわからないというリスクはあります。可能であれば長く働ける先を見つけつつ、不労所得も組み入れることで、老後資金対策が有効に行なえるでしょう。
大切なのは「自分に合っていること」なので、自分の適性やリスク許容度に照らしあわせて検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。